毎年、この時期になると世界中のシュタイナー学校では「ミカエル祭」をします。9月22日の秋分になると昼夜の時間は等しく、ここから徐々に正午の太陽が低くなり夜の時間が長くなり、もっとも闇の時間が長い冬至へと向かいます。
ミカエル祭は真夏とクリスマスの真ん中にあり、次第に増していく闇の力と戦う力の象徴として、ミカエル祭を行います。闇に負けない内面の強さ、温かさや優しさに目を向けます。ドラゴンは冷たさや灰色の霧、そして暗闇の象徴でもあり、大天使ミカエルが人々に勇気を与え、それらを克服する力を与えてくれると考えられています。

シュタイナー学校の教師を長く務めたカール・ケーニッヒによると、ミカエルとドラゴンが戦うという意味は、人間の精神的傾向と物質的傾向の間の対立、感覚の世界にしがみつく欲望に対する永遠の立場への憧れを表しているそうです。感覚界を拒絶するのではなく、感覚の世界で高次の霊的なものを発見するために努力しなければならないことを意味します。世界と人間の永遠の精神への魂の目覚め、それはミカエルのメッセージ、ミカエルの仕事です。

ミカエルは私たちの後ろに佇みじっと辛抱強く待っています。決して自らは手を出さず、しかし私たちが決意し1歩踏み出そうとしたなら、その手をぐっと掴み高みへ引き上げてくれるのです。

学園では、この時期にクラスごとに子どもたちに、自分の苦手なことを克服するひとつの決意をさせます。低学年ならば「苦手な〇〇を食べられるようになる」や「お母さんのお手伝いをする」など。可愛いですね。
やがて高学年になると、それは、自分のためにではなく、誰がために何をするか、と変化していきます。私たちも何か小さなことでも構わないので、自分の苦手なことを克服する決意をして、したままではなく実行に移しましょう。ミカエルが後押ししてくれますよ
オースマイヤー敬子

