よくある質問

目次

学園について

フリースクールだと聞きました。今後はどうなりますか?

当校はインターナショナルスクールと同じ扱いのフリースクールです。最近ではオルタナティブスクール(現在の公教育とは別の方針・理念をもって運営されている学校)と呼ばれる類に入ります。

2009 年の創立当初は任意団体でしたが、2017 年 2 月からは NPO 法人として運営を行っています。

 日本には学校法人として認められたシュタイナー学校もありますが、そこはいずれも教育特区という特別に認められた地域で設立されたものです。

通常、現在の日本において学校法人となるためには、校地・校舎の設置基準や財政面の基準などが非常に高く厳格に決められており、それらの条件を全て満たす必要があります。
なお、2017 年 2 月に「教育機会確保法」という法律(学校以外の教育機会を確保する施策を国と自治体の責務とする内容)が施行され、ここ数年でフリースクールを子どもの居場所として認めようとする動きも出てきています。

学籍はどうなりますか?

当学園はフリースクールであるために、学籍については各家庭の居住地域にある公立校(以下、在籍校)にあります。

入学が決定した後、入学前に在籍校へ各保護者が連絡をし、面会の場を持ち、学園への入学の報告や学籍についての話をします。入学後の学籍上の扱いは各在籍校で違いますが、長期欠席や不登校の扱いとなっていることが多いようです。

ただ、2019 年 10 月に文部科学省が「不登校児童生徒への支援の在り方について(通達)」の中で、「不登校児童生徒に対する多様な教育機会の確保」として、学校復帰の前提がなくても要件を満たせば出席扱いとしてよいと示したことから、今後は在籍校によっては出席扱いにされるケースが出てくることが考えられます。(出席扱いとなるかどうかは、あくまで在籍校の校長先生の判断によります)

学園に入学した後は、教師から毎学期末に渡される学習の記録やノートなどを在籍校へ持参し、子供の学びの様子を報告します。面会や報告の方法については各在籍校により違いがありますので、各自が確認し対応しています。

学園としても一般のかたが参加できる行事などには各在籍校へご案内をし、学園に対する理解と協力、またよりよい関係を保つ努力をしております。

卒業後の進路はどうなっていますか?

進路先は、様々です。

今までの卒業生は、9 年生(中学 3 年生)で卒業後、県外のシュタイナー学校高等部に転入したり、県内の私立高校や通信制の高校へ進学したりしています。

特定の宗教に基づいているのですか?

いいえ。特定の宗教の教義を教えたりすることはありません。

シュタイナー教育では、子どもたちの内側(内面)に目には見えない大きな存在に対する信頼や畏敬の念をはぐくむことも大切にしていることの一つです。

そのために詩やお話、授業のなかに「かみさま」や「天使」などの言葉がでてくることがよくあります。

また、学年に応じて日本を始めとして、いろいろな国の文化や宗教も学んでいきますので、キリスト教の聖人の話や仏教の伝承を教材の一つとしてとりあげたり、教室に宗教画や仏像の写真などを飾ったりすることはあります。

学校生活について

テストや成績表がないそうですが。

シュタイナー教育を実践している場において、点数で子どもを評価することはどの学年においてもありません。 

学びは良い点をとるためのものではないからです。

担任や教科の担任は、子どもの年齢や発達段階に応じてテーマを与え、授業のやり取りの中などから個々の子どもの理解の程度や学びの定着の様子・経過を日々把握しています。 学年があがれば必要に応じて教師がプリントなどの学習を取り入れたりし、さらに高学年になればテスト形式のプリントなども実施され自分自身の学習の理解度を知り、さらなる学習につなげていきます。

各家庭には毎学期末にその学期内に行われた教育内容が報告されます。 

また随時 学年会や個人面談などにおいて教師から授業や子どもたちの様子について報告もありますので学習や学園での様子などを知ることができます。

9年間同じクラス、同じ担任の先生と聞きました。

9年間という長い間一人の担任が1つのクラスを受け持つということで、担任教師と子どもたちは(そして親たちとも)深い関係を築いていきます。

それは教師が中・長期的に子どもを見守り、見通しをもって、継続的に働きかけができるということを意味します。

子どもの成長の過程を知っているからこそ、一人ひとりに対する気付きや対応が可能になるということでもあります。

子どもたちは9年間同じクラスで同じ担任、友人達と過ごす中で成長し信頼し、時にはけんかをし向き合い、お互いの個性を理解し深い絆がうまれていきます。

給食はありますか?

給食はありません。各自お弁当と水筒をご用意ください。

また、毎日エポック授業のあとにおやつを食べる時間もあります。お弁当以外にも、この時に食べるお菓子や果物などのおやつも、毎日持たせてください。 お菓子はチョコレートをはじめ、砂糖を多く含んだ極端に甘いものや、スナック菓子などはお控えください。

調理実習のときなどは、お弁当が必要ない場合もあります。調理実習やお誕生日など、食べ物を分かち合う場などではアレルギーや放射能汚染にも配慮し、安全な食材を使ったものを使用する、または、持ち寄るよう心がけています。

通学について知っておかなければいけないことはありますか?

自宅を出てから、学園までの通学の所要時間が公共の交通機関を使って1時間以内であることをお願いしています。

これは、こどもの体力的な負担を考えてのことです。

 特に低学年のうちは通学への負担も大きいため、福岡シュタイナー学園の周辺への引っ越しも検討されることをお勧めしております。

また入学間もないお子さんには、遠方でなくても送迎をお願いしております。 通学にはバス等公共機関を使うことも可能ではありますが、フリースクールですので 定期券等の学割はありません。

学童はありますか?

現在のところ、夏休みなど長期休暇中の学童はありません。学期中の放課後(17:00 まで)は子ども達を指導員や保護者が見守りつつ過ごす“みまも”制度があります。

入学編入について

学費・諸経費について知りたいです。

当学園ホームページの別欄をごらんください。

シュタイナー教育を受けたことがなくても入学できますか?

シュタイナー教育を受けたことがあるかどうかは、入学の条件にはなりません。

シュタイナー教育について、親はどの程度理解できていないといけませんか?

当学園の教育理念に賛同し、子どもたちの教育のために協力していただけるご意思があることが大切と考えております。

したがって、親がどの程度理解していなければいけない、といった基準はありません。

入学後の保護者の学園とのかかわりはどのようになっていますか?

学園の運営や日々の活動にかかわっていただき、学園と子どもたちの成長を教師とともに支えていただきます。

教師と保護者が時間を共有し、ともに働くことで信頼関係がうまれ、その中で子どもたちは安心し、喜びをもって学校生活を送ることができます。

家庭で気をつけないといけないことはありますか?

テレビやゲーム、コンピューターなどに対しては、ご家族の配慮をお願いしています。

また、インターネットや携帯電話、スマートフォンは、使用を認めていません。特に低学年の間は その時期の子どもの発達にふさわしい、より配慮のある環境や生活が 必要です。 若年層へのメディアやゲームなどに対する弊害についてはシュタイナー教育だけに関わらず様々なところでも懸念されています。

また低学年でのサッカーや野球などの身体の特定の部位を偏って使うスポーツは推奨しておりません。 肉体の基礎を形成する低学年では、バランスよく全身を発達させる必要があるからです。

また、幼いうちから競争心をあおることも望ましくない、と考えられています。 しかし、高学年になり骨格もしっかりと発達し心身ともに整った状態になれば、可能です。食べ物については‘給食はありますか?’の欄を参考にしてください。

授業見学や学校見学はできますか?

申し訳ありませんが専属のスタッフが学園に常駐しておらず、また子どもたちへの影響を考え、授業見学や個別での学校見学は原則としておこなっておりません。

年2回行われる本学園主催の「大人のための体験授業」で子どもたちが受けている授業を体験することができます。 

また校舎はオープンデーや学校説明会にお越しいただきますと、見学することができます。

これらの行事については、随時 当学園ホームページ、Facebook において告知しておりますので、ご確認ください。

見学をご希望で行事に参加できないかたは、学園ホームページにあります問い合わせフォ―ムから、事務局へまずご連絡を頂きますようお願いいたします。

特別なサポートが必要なのですが、対応していますか?

専門の教師、スタッフ、スペースの確保ができないために、対応できません。

その他

写真撮影は可能ですか?

学校内、展示物、または子どもたちの写真撮影については個人情報保護の観点からお断りしております。