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[2025.4.23]ホレおばさんの家からのお便り

ミモザの明るい黄色が鮮やかに春を告げ、ホレおばさんの家のお庭が春の陽射しと相まって金色に輝き始めると、卒園の時がやってきます。

「もう小学生になるんだなぁ」と感じられるほど成長した年長児の姿を見ながら、保育者としては嬉しいような、ちょっと寂しいような気持ちの3月。そんな大人の気持ちと裏腹に、子ども達は卒園製作を嬉々として作っていきます。

ところが今年は年が明けてからというもの、園では感染症が広まり子ども達のお休みが続き年長児の二人もなかなか揃う日がありませんでした。そんな中でのエピソードを園だよりの中からお伝えしますね。                     

乳幼児部ホレおばさんの家
杉本美千代


卒園式では、卒園する子ども達がテーブル人形劇を行います。人形劇は子ども達にとって馴染みのあるものです。子ども達は人形劇を観るのも演じるのも大好きで、遊びの中にもよく登場します。毎年、卒園の人形劇のお話は子ども達が考えるので、今年も3月に入ってすぐにお話を作り始めました。

ところが二人が揃う日があまりなく、お話作りが進みません。ついにお話が少ししかできていないのに最終週を迎えることになってしまいました。お話ができていないのでお人形も作っていません。これはもう間に合わない…。「今年はお話を作らずに、子ども達が大好きな『おおかみと七ひきの子やぎ』の人形劇をしよう。」そう決めて子ども達に伝えました。子ども達は納得しましたが、どうも調子が出ません。それもそのはず。子ども達はこれまで、卒園する子ども達の人形劇を観ながら「今度は自分たちがお話を作って人形劇をする番だ!」と楽しみにしていたのです。ごめんなさい。先生が間違っていました。短くても、あなた達が作ったお話で人形劇をしましょう。大切なのは仕上がりではなく、その過程なのでした。子ども達から大事なことを気付かせてもらいました。

子ども達と過ごしていると予定通りにいかないことの方が多く、毎日が試行錯誤です。最善を尽くして準備しても失敗するときもありました。でも子ども達はいつもおおらかな心で受容してくれました。失敗しても、誠実にやり直す姿を見てもらうこと。それが私にできる事だと思い、一年間を過ごしてきました。一年間子ども達そして保護者の皆さまに支えられて過ごせたことを心から感謝しています。ありがとうございました。

乳幼児部ホレおばさんの家
藤田美穂

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