子どもの成長と学び

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乳幼児部 0〜2歳

この世に生まれ立ち 愛着関係を結ぶ

子どもたちは第2のおうちとして保育園で過ごすので、環境を整え1日のリズムを大切にしています。1日1日と同じことが同じように繰り返されると、子どもたちは安心して過ごすことができるようになります。保育者はその子どもの生理的欲求に丁寧に応えます。そうすると子どもたちは信頼と希望を持って私たちの世界で生活を始めることができるのです。
また、安心して過ごせることは、子どもたちのやる気や、やり続ける力を育みます。これは子どもたちの呼吸を整え内蔵の力を強めます。

乳幼児部 3〜5歳

ファンタジーの力で遊び込み 身体感覚を育てる

子どもたちは3歳くらいになるとファンタジーの力が育ってきます。
このファンタジーの力を使って子どもたちは自らの中から遊びを生み出し、見立ての力を使って様々に遊びを展開していき純粋に遊び込めるようになります。自発的に動くことで生まれる様々な動きが子どもたちの身体や運動感覚を育て、遊びを通して相手との関係性、社会性を自然と身に付けていくことにつながります。

1年生

ファンタジーを通して世界を知る

初めての登校日、子どもたちは、いずれ自分でも様々なことができるようになるために、学校に来るのだということを担任の話から学びます。
子どもたちはまだ世界と一体であるという感覚が強く、全身全霊で周りのものごとを吸収するため、毎日、歌ったり絵を描いたり、動いたりする時間を沢山とります。またイメージで物事を理解する時期なので、メルヘン(おとぎ話)をたっぷりと聞きます。文字は世界にある何かの形からできたのだ、ということを体験するために子どもたちは絵を描き、その中から文字を取り出します。算数もお話を聞くことで、足し算引き算の性質を感じ取っていきます。

2年生

人間の偉大さと愚かさにふれる

学校生活にも慣れ、友だちとの関わり方についても少しずつ目覚めていきます。この時期は、動物寓話と聖人伝説のお話を聞きます。イソップ物語などに出てくる動物たちの愚かさや滑稽さを、自分も体験しているかのようにして学んでいきます。聖人伝説については、偉大な人物の物語を共感を持って聞きながら、人の気高さを体験していきます。心臓や肺が育っていく時期でもあるので、リズミカルなものを大切にし、掛け算もリズム遊びのようにして覚えていきます。

3年生

自分、そして世界への目覚め

9歳を迎える頃、子どもたちは初めて自分自身に気づくようになります。
周りの世界と自分が切り離されたように感じられ、孤独で不安な気分が子どもの中に生まれます。それらを乗り越え成長していくために、田畑での仕事、家づくりや職人の仕事、更にはミカエル祭の演劇上演などの体験を通して、自分の足でしっかり立ち、周りの世界との調和と信頼を築きます。

4年生

世界と新たに出会う

自分に目覚めた子どもたちは、次第に客観的に物事を捉えることができるようになります。一度は切り離された自分と世界とのつながりを取り戻すためにも、郷土学では、自分自身の立っている場所から視点を広げながら地域の風土に触れ、動物学では自分の中にもある動物と人間との共通性を知り、算数では分数を学ぶことで、「全体(=1)」と「それを構成する部分」を意識します。全ての学びは勇気をもって自分の人生を生きるということに通じてゆくのです。

5年生

心身のバランスがとれた黄金時代を迎える

呼吸と心拍のバランスが整い、精神的にも肉体的にも調和のとれた伸び伸びとした時期を迎えます。空間的時間的な広がりへと目を向け始めるので、地理や歴史の学びが始まります。歴史では、古代インドから古代ギリシャ時代を詩・演劇・音楽等を通して学び、古代のオリンピック競技を体験します。理科では植物学、算数ではフリーハンド幾何学等、学習の内容が幅広くなります。

6年生

因果関係の思考が生まれ、 思春期が始まる

肢体や骨格の成長とともに重さが増し、自分の手足や感情を持て余す思春期の入り口を迎えます。より現実的なものを求め、物事を原因と結果で捉えたいという欲求が高まります。物理学や天文学、鉱物学などの観察を通して法則を見つけ出していく科目が始まります。歴史では、実用性や物質的な特徴をもった古代ローマについて学びます。

7年生

内面が深まり 外の世界への関心が広がる

7年生はこの時期、意識が世界に向かい始めると同時に、自分の内面へと目を向けはじめます。世界史で、大航海時代や、個の意識が目覚めたルネサンス期を学びます。自然科学を通し、因果関係に対する思考を育みます。幅広く他の分野とも関連付けていきます。7年生から始まる化学では、外の世界の変容としての燃焼や、栄養学では人体内の変容としての消化吸収などを学びます。

8年生

これまでの学びを総合し、 自分の力で世界を捉えようとする

思考する力が備わり、自らの力で世界を知りたいと思うようになります。人間と世界との深い関わりを知り、世界の真実を追求しようとする態度が生まれます。これまで学んできたことを自身の意志・感情・思考によって統合していきます。気象学では、物理・化学・地理・歴史・環境などが織り込まれ、各地域の気候を地球全体の中で捉えていきます。
世界中の国の気候・地質・産業・民俗学といった観点から学ぶ世界地理、さらに総合芸術としての演劇に取り組みます。

9年生

思考の土台を築く

教師の導きによって学んできた時代を終え、思考する力がより発達してくるこのとき、自分で課題を見つけ、調べ、考えていく学びが始まります。社会に対して反発しながらも関心を寄せていくという特徴から「対極」がテーマとなります。国語では悲劇と喜劇のような対照的な文学作品、美術では明暗の表現や白黒画などに取り組みます。
また数学の証明を学ぶことにより、真実を自分で体験する力が備わっていきます。現実の社会に生きていくためのふさわしい力を付けるために、職業体験としての農業実習があります。最後に、これまでの学びの集大成として修学旅行、卒業プロジェクトの発表を行います。