今回の学びの展示は、私にとって初めての機会となり、一年生クラスから高学年クラスへ、ひとクラスづつ順々に廻りましたが、子供たちが花開いていく物語を観ているような… こころに残る体験となりました。

ついこの前まで通っていたように感じる、乳幼児部から二年生クラスの教室は、柔らかくあたたかい空気です。毎日、子供たちが安心感に包まれ、一人一人がのびやかに成長しているのを、自然と感じる事ができました。

その、のびやかさは、高学年クラスへ進むにしたがって、学びの中にダイナミックさと、そして繊細さも、どこか感じられるようになり、子供たちの中に現れてくる緊張感や、磨かれていく子供たちの個性という成長を、一緒に追っているようでした。

高等部を含む、最後のクラスの展示は、子供の成長が花開いてゆくように、それぞれの個性の輝きを見ることができ、それでいて全体が調和しているような優しさや、穏やかさがありました。

展示されていた物は、日々子供たちが、手や心を動かし作り上げたものだからこそ、子供たちのエネルギーを、その場で感じることが出来たような気がします。

そして、もう一つ印象的だったのは、学園の学びのこと、日々の子供たちの様子を話してくれる先生方のお顔も、とても輝いているように感じたことです。

私が質問する言葉に答えてくださる先生方の、深い情熱や、子供たちのエピソードをお話ししてくれる先生方の嬉しそうで、楽しそうな笑顔から、普段から大きな愛を持って子供たちと接してくださってる様子が、しんしん…と自然に伝わってきました。

そのお話の中で「シュタイナーの学びの中で得るものは、地球、そして家族を愛する力」という言葉を聞き、その子供たちの中で育つ力とは、この世界の美しさや愛を見つけることが出来るという… 自分で自分の幸せをつくれる、本当の力なのだろうな、と思い、とても心に残りました。
この学びの展示という、一年の実りまで先生方や、学園を支えてくださる沢山の方の、日々、子供たちへ与えてくれる愛情も、同時に感じることができ、改めて、学園のあたりまえの日々に感謝を感じた機会となりました。新しい一年へ向かう子供たちの物語。また来年眺めれることを、心より楽しみにしたいと思います。
2年生保護者