連日降り続いていた雨の合間に薄日が差す4月11日、8人の新一年生は7年生~10年生のお兄さん・お姉さんに手を引かれて入学式会場の水脈ホールに入場してきました。ちょっと緊張しつつも嬉しそうな面持ちで…。その様子を見ていた私は実は既にウルウルとなってしまって、子どもたちの前に立った時、一瞬言葉を失ってしまったのでした。
それは、保護者の方々がそれぞれの子どもたちに対してこれまでかけてこられた想いや愛情の深さと、その大切な子どもたちを担任として導いてゆく責任の重さに圧倒されていたからでした。この世に生まれて6年間、この8人の子どもたちはどのように育くまれ、どのようなバックグラウンドを持ってここにいるのだろうか?と。
入学式で私は「みんなは天国に羽根を置いて、お父さん・お母さんの元にやってきました。天国を出発するときにお友だちと『また会おうね』と固く約束をしたんだよ。だからまたこうして天国で別れたお友だちに会えたんだよ。」というお話をしました。けれど、これは作り話ではなく、真実のことだと思っています。お父さん・お母さんをはじめ、子どもたちを取り巻くたくさんの人々の決断や行為の結果として、ここにこうして集まった8人の子どもたちの出会いは単なる偶然なんかではないと感じるからです。
入学式からはや一ヶ月が経とうとしています。年齢よりも幼い男の子たちの優勢なこのクラスでは、すでに色々と波乱含みの出来事が起こり始めています。
でもね、この小さな船に乗り込んできてくれた子どもたち(と保護者の方々)、どこに向かっているかは分かりませんが、たくさんの経験を分かち合うことで雨や風や嵐も一緒に乗り越えていきましょうね。「一年生クラス、いざ出航!(どうぞよろしく!)」
新1年生担任 八尋恵美